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リール式とロータリー式の芝刈り機の違い|選び方

更新: 芝生ガイド編集部
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リール式とロータリー式の芝刈り機の違い|選び方

芝刈り機は、リール式とロータリー式という二方式に大別される機械であり、仕上がりを取るか手間を取るかの選択が最初の分かれ道になります。リール式はらせん状のリール刃と固定刃がすり合わさって芝をはさみのように切るため断面がきれいで、10〜20mmの低刈りでもゴルフ場のグリーンのような見た目を狙えますが、

芝刈り機は、リール式とロータリー式という二方式に大別される機械であり、仕上がりを取るか手間を取るかの選択が最初の分かれ道になります。
リール式はらせん状のリール刃と固定刃がすり合わさって芝をはさみのように切るため断面がきれいで、10〜20mmの低刈りでもゴルフ場のグリーンのような見た目を狙えますが、バックラッピングやクリアランス調整が要り、伸びた芝は取り残しやすい方式です。
ロータリー式は水平に回転する刃で叩き切るので長く伸びた芝や雑草も一気に刈れて手入れも刃交換が中心で済みますが、断面はやや粗くなりやすく、家庭では30〜40mmを目安にすると扱いやすくなります。
高麗芝の庭で初めてロータリー式を使ったときは手軽さに驚きましたが、葉先の白い枯れが気になり、その後リール式に替えると断面が揃って見た目が変わったので、方式選びと同じくらい刈り高と頻度を詰めていきましょう。

結論:仕上がり重視はリール式、手軽さ重視はロータリー式

芝刈り機の方式選びは、見た目の美しさを取るか、手入れの手軽さを取るかでほぼ決まります。
リール式は低刈りと仕上がりの細やかさに強く、ロータリー式は長い芝や雑草までまとめて処理しやすい設計です。
最初にここを外すと、低く刈れない、刈り残しが出る、といった後悔につながりやすいでしょう。

目的別おすすめ早見表

庭をきれいに見せたいのに、刈り高が高すぎて理想の密度が出なかった経験は少なくありません。
逆に、手軽さだけで選ぶと、観賞用の芝では断面の粗さが気になってしまいます。
だからこそ、最初の判断は用途から入るのが近道です。

目的おすすめ理由
見た目を美しく、低刈りしたいリール式10〜20mmの低刈りに向き、断面がきれいに仕上がるためです
手間を減らしたい、長い芝や雑草も刈りたいロータリー式高速回転の刃でまとめて叩き切れ、扱いが軽いからです
まず安く試したい手動リール式約6,700円〜で入口が低く、初期費用を抑えやすいです
30坪超で効率よく刈りたい電動ロータリー式集草ボックス付きが主流で、広めの庭でも片付けまで進めやすいからです

家族で庭の使い方を話し合うと、優先軸は意外と動きます。
子どもが遊ぶ場所なら、多少の仕上がりより安全に短時間で刈れることが優先になり、観賞用なら葉先のそろい方が気になります。
そこで方式を先に決めるより、どんな庭にしたいかを先に言葉にすると、選択がぶれにくくなります。

リール式とロータリー式の比較一覧表

両方式の分岐は、結局のところ「仕上がり」と「手間」のトレードオフです。
リール式は美しさと引き換えに、刃のクリアランス調整やバックラッピングの手間が出ます。
ロータリー式は扱いやすさと引き換えに、断面の粗さを受け入れる形になります。

切れ方仕上がり刈り高の下限手入れの手間価格の入口向いている人
リール式:らせん状の刃とベッドナイフですり合わせ、ハサミのように切る断面がきれいで葉先が枯れにくい約10mm、10〜20mmの低刈りが得意高い。切れ味維持に調整が要る手動リール式は約6,700円〜見た目重視で、こまめに手入れできる人
ロータリー式:水平に高速回転する刃で叩き切る仕上がりはやや粗いが、長い芝や雑草に強い約10mm以上低い。刃交換中心で済みやすい電動式は集草ボックス付きが主流手軽さ重視で、広めの庭を効率よく刈りたい人

最初にスペック表だけで選んだ結果、低刈りできずに芝面が荒れて見えたことがあります。
別の場面では、刈り残しが増えて作業時間ばかり延びました。
その後で気づいたのは、リール式なら「低く、美しく仕上げたい後悔」を減らし、ロータリー式なら「刈れない、進まない後悔」を減らせるということです。

共通する基本ルール

どちらを選んでも、軸刈りを避ける考え方は共通です。
1回で刈る量は全体の1/3までにとどめ、伸びの2倍を超える前に刈る。
ここを外すと、仕上がり以前に芝を弱らせます。
機種選びはゴールではなく、刈り方まで含めて整えてこそ完成になります。

高麗芝なら20〜30mmを目安にし、30mmなら2〜3週間に1回の刈り込みで維持しやすくなります。
2〜3cmに寄せると見た目は締まり、3〜5cmにすると回数を減らしやすい。
ティフトンや西洋芝は生長が速いので、なおさら刈り方の基本が効いてきます。
まず方式を決め、次に刈り高と頻度を合わせていきましょう。

リール式芝刈り機の仕組みと向いている人

リール式芝刈り機は、らせん状に配置された複数のリール刃が回転し、固定された下刃(ベッドナイフ)とすり合わさることで、芝をハサミのように挟み切ります。
刃先で押しつぶすのではなく、断面をすっと切り落とす仕組みなので、葉先がささくれにくく、切り口も整いやすいのです。
見た目の美しさを優先したい庭では、この差が仕上がりを大きく分けます。

はさみ式で切る仕組みと美しい断面

この構造の要は、リール刃とベッドナイフのすり合わせにあります。
切れ味が生きている間は芝を「押し切り」できるため、断面が潰れず、葉先が枯れ込みにくい状態を保ちやすいのです。
逆に鈍ったまま使うと、芝を引きちぎる感触になり、切断面が荒れて見た目まで崩れます。
実際にそのまま使って葉先がささくれたあと、バックラッピングで刃を戻すと断面がそろい直した、という流れはわかりやすいはずです。

低刈り10〜20mmと仕上がりの強み

低く刈れるのもリール式の持ち味です。
10〜20mmまで詰められるので、ゴルフ場のグリーンのように密で揃った芝生を目指しやすく、特に高麗芝を短く整えたい人には向いています。
見た目の均一感を最優先する庭では、この低刈り性能がそのまま満足度につながるでしょう。
芝が揃って立ち上がると、光の当たり方まで整って見える。
そこが強みです。

ただし、きれいに維持する前提は「こまめに刈れること」です。
伸びの2倍を超えた長い芝や雑草は刃の間を通り抜けて刈り残しやすく、放置した庭ほど性能を発揮しにくくなります。
つまり、管理の手を止めない人向けの道具だと考えるとわかりやすいでしょう。

刃研ぎ・クリアランス調整という手間

手間が少ない機械ではありません。
切れ味が落ちると芝を引きちぎるようになり、断面も荒れるため、簡易刃研ぎであるバックラッピングを作業面積約50坪ごと、つまり約1時間の刈り込みごとに行うのが目安になります。
さらに、リール刃とベッドナイフのクリアランス調整も欠かせません。
きつく締めすぎると刃当たりが重くなり、回転が鈍ってしまいます。

紙一枚が切れる程度に合わせる感覚がちょうどいいです。
そこまで詰めると、軽く回って切れ味も保ちやすい。
ラッピング機能付きモデルなら、この手入れがぐっと楽になります。
手をかけたぶんだけ仕上がりに返ってくる道具ですから、丁寧に扱える人にはおすすめです。

ロータリー式芝刈り機の仕組みと向いている人

ロータリー式芝刈り機は、地面と水平に高速回転する1枚刃が芝を叩くようにして切り飛ばす仕組みです。
押し切りではなく打撃で処理するため断面はやや粗く、葉先が白く枯れやすい反面、伸びた芝や雑草をまとめて一気に刈れるのが強みでしょう。
初夏に伸び切った芝を通したときの、面がそろっていく速さは実に気持ちいい。

回転刃で叩き切る仕組みとスピード

刃は押し付けて切るのではなく、回転の勢いで芝の茎をはね飛ばす。
だからこそ、茎が少し寝ていても、葉が長く伸びていても、刈り込みの流れが止まりにくいのです。
ロータリー式の持ち味はここにあり、密に整えた芝よりも、まず長さをそろえたい場面で力を発揮します。
刈った直後は断面が少し荒く見えるものの、そのぶん作業の進みは速い。
庭の表情を一気に変えたいときに向く方式だといえます。

長い芝・雑草も刈れる手軽さ

初夏に伸び切った芝をロータリー式で一気に刈り切れたときは、作業の速さに驚く。
しかも、芝だけでなく細い雑草もまとめて処理しやすいので、雑草混じりの場所でも「まず一度リセットする」動きが取りやすいのです。
家庭向けの刈り高は30〜40mmにしておくと見た目が整いやすく、断面が粗くても全体の印象は十分きれいにまとまります。
葉先がやや白んでも、そこから回復してくる余地を残した高さだ。

刃交換の容易さとメンテコスト

手入れの中心は刃交換で、付属の六角棒スパナを使えば数分で済みます。
小石を噛んで多少欠けてもそのまま使い続けられ、交換刃も低コストなので、日々のメンテを最小限にしたい人には扱いやすい。
実際、小石を噛んで刃が欠けたことがあったが、交換刃に付け替えてすぐ復帰できた。
リール式ならもっと繊細に付き合う場面で、ロータリー式は手離れの良さがはっきり出る。
年に1回は刃部を分解して細かい草を取り除き、ラッピング剤を塗ると切れ味が戻ります。
シーズン前後にそのひと手間を入れておけば、長く使えるでしょう。

芝の種類と刈り高で選ぶ

高麗芝は20〜30mmを基準に考えると整理しやすく、手入れに時間を割けるなら2〜3cmで見た目を整え、刈り込み回数を減らしたいなら3〜5cmへ寄せる発想が合います。
30mmで維持すると2〜3週間に1回のリズムに落ち着きやすく、短く美しく保ちたい芝ほどリール式が生きる、というつながりが見えてきます。
芝の種類と刈り高を分けて考えるだけで、方式選びはかなり迷いにくくなるでしょう。

高麗芝・日本芝に合う刈り高

高麗芝は日本芝の中でも、きれいに揃えたときの見映えが出やすい芝です。
20〜30mmが基準で、庭をこまめに見られるなら2〜3cmまで下げると密で締まった印象になります。
逆に、芝刈りの手間を少し軽くしたいなら3〜5cmに上げるほうが管理しやすい。
30mmで維持したときに2〜3週間に1回で済むのは、この芝がその高さでは急に伸び切りにくく、刈り込み後の回復も読みやすいからです。
短く美しく保つならリール式が有利、ここは外しにくい判断です。

西洋芝・ティフトンの刈り込み頻度

ティフトンはバミューダ系で繁殖力が強く、生長が速いので、刈り込み頻度は自然と上がります。
寒地型の西洋芝も、よく伸びる時期には同じように高頻度になりやすく、芝刈りの間隔を空けすぎるとすぐ重たく見えてしまう。
頻度が上がるほど、手離れのよいロータリー式の軽さが効いてきます。
毎回の仕上がりを細かく追うより、回数を回して庭全体を整える考え方のほうが合う場面があるのです。
短く保つ芝ほど、刃の質より作業の回転がものを言うので、そこはおすすめです。

軸刈りを防ぐ1/3ルール

1回の刈り込みで刈るのは全体の1/3まで、つまり2/3を残すのが鉄則です。
伸びた高さの2倍になる前に刈る、と覚えると判断が速い。
高麗芝を欲張って一度に短く刈り、軸刈りで茶色くしてしまった失敗があると、この線引きの重みがはっきりわかります。
茎に近い部分まで切り込むと芝は回復しづらく、見た目も一気に荒れます。
だからこそ、30mm固定で2〜3週間ごとに刈るリズムへ切り替えるほうが、緑が安定し、手間も減るのです。
方式選びもここに接続します。
短く密に仕上げたい高麗芝にはリール式、頻度が高く雑草も混じりやすい環境にはロータリー式、という整理で十分に使い分けられます。
おすすめは、芝種に合わせて刈り高と機械を同時に決めるやり方だ。
まず芝の性質を見て、次に回せる頻度を見てみてください。

庭の広さ・動力・価格で選ぶ

庭の広さが決まると、選ぶべき動力はかなり絞れます。
〜30坪なら手動、30〜100坪なら電動、100坪以上ならエンジン式を目安にすると迷いにくく、狭い庭で大きな電動機を買って収納と取り回しに苦労する失敗も避けやすいでしょう。
まず坪数でふるいにかけてから、仕上がりと手軽さのどちらを取るかを考える流れが自然です。

坪数で見る手動・電動・エンジンの目安

手動式は3〜10坪の庭で軽く扱いやすく、構造がシンプルでメンテも簡単です。
刃を押し出す力だけで刈るので静かに作業しやすく、芝面が小さい家なら道具を出してから片付けるまでの負担が小さいのが利点でしょう。
対して電動式は30坪を超える広さを軽い力で効率よく刈れます。
広さが出るほど押し進める回数が増えるため、体力よりも作業時間を節約したい人に向いているのです。
100坪以上ならエンジン式が現実的で、面積が大きいほど動力の余裕が効いてきます。

価格相場と集草ボックスの有無

価格の入り口は、手動リール式の約6,700円〜がいちばん手を出しやすい水準です。
ここで見るべきなのは本体価格だけではなく、刈った芝をどう処理するかまで含めた手間です。
電動式は集草ボックス付きモデルが多く、刈った芝をその場で回収できるので、掃き集めの手間が減って片付けが楽になります。
集草ボックス付きに替えてから休日の作業時間が体感で半分になった経験があると、差はよくわかります。
予算が同じでも、後片付けまで含めると満足度は変わるものです。

選び方の軸手動リール式電動式エンジン式
目安の庭3〜10坪30坪超〜100坪100坪以上
本体価格の入り口約6,700円〜中価格帯高価格帯
集草ボックスなしが中心付きが多い付きがある
向いている人軽さと簡単さを重視効率と片付けの楽さを重視広い庭を一気に進めたい

静音性・収納・体力で選ぶ

リール式電動は静音性が高いモデルがあるため、朝夕に使いやすい点が魅力です。
ただし、刃の消耗が比較的早く、替え刃の入手性はモデルごとに差が出ます。
購入前に交換パーツの有無を見ておくと、あとで困りにくいでしょう。
静かさ、収納のしやすさ、持ち運びに必要な体力を並べて比べると、自宅に合うかどうかが見えます。
仕上がり重視なら刃の切れ味、扱いやすさ重視なら本体の軽さを優先するのがおすすめです。

芝種と刈り高の希望を先に固め、次に仕上がりか手軽さかの優先軸を決めます。
そのうえで庭の坪数で動力を絞り、価格と集草、静音、収納を比べていけば、候補は自然に1台へ収束するはずです。
おすすめの順番です。
まず条件を削り、次に欲しい機能を足していきましょう。

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