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芝生の葉枯れ病の原因と対策|病斑の見分け方

更新: 芝ぐらし編集部
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芝生の葉枯れ病の原因と対策|病斑の見分け方

芝生の葉枯れ病は、ヘルミントスポリウム属の6種の菌による葉枯性病害の総称で、リーフスポットやネットブロッチとも呼ばれます。日本芝やベントグラス、ライグラス、バミューダグラス、ブルーグラスまで幅広く出るため、高麗芝の庭で葉に褐色の斑点が増えたときも、まず病気を疑うのが出発点です。

芝生の葉枯れ病は、ヘルミントスポリウム属の6種の菌による葉枯性病害の総称で、リーフスポットやネットブロッチとも呼ばれます。
日本芝やベントグラス、ライグラス、バミューダグラス、ブルーグラスまで幅広く出るため、高麗芝の庭で葉に褐色の斑点が増えたときも、まず病気を疑うのが出発点です。
梅雨明けに高麗芝の一角が約10cmの暗褐色スポット状に変わり、乾燥だと思って水やりを増やしたら、かえって広がったことがあります。
過湿は発病を助けるので、見た目の元気のなさに引きずられて水を足すと、初動を外しやすいのです。
病斑の大きさで見分けると、ダラースポットの約4cm、葉枯れ病の約10cm前後、ラージパッチの数cm〜数mという順で整理できます。
高温多湿に窒素過多、サッチ蓄積、土壌の過湿が重なると勢いが出るため、薬剤の前に管理を整えれば予防の余地は十分あります。
対処は、見分ける、原因を管理で減らす、必要なら殺菌剤を使う、の3段階です。
サッチングや排水改善、窒素の抑制で土台を整え、進行時はグラステン水和剤やロブラール水和剤を全面散布して封じ込めましょう。

葉枯れ病とは|まず確認すべき症状

葉枯れ病は、ヘルミントスポリウム属グループの6種の菌が起こす葉枯性病害の総称で、リーフスポットやネットブロッチと呼ばれることもあります。
名前は一つでも中身は単一ではなく、葉だけで止まる軽い症状から、芝の勢いが落ちた株で根部まで傷む進み方まで含むのがやっかいです。
だからこそ、最初の見分けで見当違いの手入れを避けたいところです。

ヘルミントスポリウム葉枯病という総称の意味

実際に庭の高麗芝で小さな褐色の点が散り始めた場面では、乾燥の色あせと違って点が線のようにつながり、1週間ほどで隣の葉へ広がりました。
西洋芝のライグラスを混ぜた区画のほうが先に出たこともあり、芝種ごとの出やすさの差まで見えてきます。
ヘルミントスポリウム葉枯病は、日本芝、ベントグラス、ライグラス、バミューダグラス、ブルーグラスと発生範囲が広いので、高麗芝の庭でも西洋芝でも油断できません。

まず葉と地際を見る3つの確認ポイント

確認は3つです。
葉に赤褐色から暗褐色の斑点があるか、地際の葉鞘やほふく茎が変色していないか、斑点が連なって灰褐色に枯れ上がっていないか。
乾燥なら面で一様に色が抜けやすいのに対し、葉枯れ病は点から始まり、境目を残して広がるのが見分けの起点になります。
芝が弱っているときに感染すると根部まで侵される場合があるので、この段階で気づけるかどうかが被害の分かれ目です。

ℹ️ Note

似た病害の切り分けでは、病斑の大きさが目安になります。ダラースポットは約4cmで最小、ブラウンパッチは約10cm前後、ラージパッチ(日本芝葉腐病)は数cmから数mまで広がるため、朝露が残る時間に見比べると判断しやすいです。

発生しやすい芝種と環境のサイン

発生しやすいのは日本芝だけではありません。
ベントグラス、ライグラス、バミューダグラス、ブルーグラスにも出るため、家庭の高麗芝と西洋芝をまたいで広く警戒する必要があります。
さらに高温・多湿、春から梅雨期と秋の年2山、雨が多い時期、サッチや窒素が多く土壌水分も高い場所では勢いが増します。
窒素過多、サッチ蓄積、過湿の3条件がそろうと出やすくなるので、葉の斑点だけでなく管理の癖まで合わせて見るのがおすすめです。
秋、特に10月以降に出たものは回復が遅くなりやすく、翌春まで跡を引きやすいでしょう。

葉枯れ病の病斑の見分け方|他の病気との違い

葉枯れ病の病斑は、最初は赤褐色の斑点として現れ、のちに約10cm前後の暗褐色スポットへ広がっていきます。
葉だけでなく葉鞘やほふく茎にも出るため、表面の色味だけでなく、斑点が連なって灰褐色化し、そのまま枯死へ進む流れで見ると見誤りにくいです。
芝が弱っていると根部まで侵されることもあるので、見つけた時点で「単なる焼け」かどうかを流してしまわないことが分かれ目になります。

葉枯れ病の病斑の色・形・進行パターン

葉枯れ病は、芝の病害をひとまとめに呼ぶ言い方ではなく、ヘルミントスポリウム属グループの6種が起こす葉枯性病害の総称です。
日本芝でもベントグラスでもライグラスでも出るため、庭の芝種を理由に除外しないほうがよいでしょう。
見た目の軸は3つで、赤褐色の小さな斑点、約10cm前後の暗褐色スポット、そして斑点同士がつながって灰褐色化し枯死する進行です。
色だけ、形だけではなく「広がり方」まで追うと診断の精度が上がります。

昼間に見ると茶色く抜けた部分だけが目につきますが、朝露があるときは斑点の縁や連なり方がはっきりします。
実際、昼に見た時は軽い葉焼けだと思っていたのに、朝に覗き込むと斑点が連結しており、病気の進行をようやくつかめたことがありました。
定規で測ると約10cmあり、小型の病斑だと決めつけていた判断が崩れました。
サイズは見た目の印象より正直です。

病斑サイズで切り分ける見分け早見表

似た病気との切り分けは、病斑サイズがいちばん実用的です。
ダラースポットは約4cmで1ドルコイン大、ブラウンパッチは約10cm前後、ラージパッチは数cm〜数mと最も大きい、この順で覚えると現場で迷いにくくなります。
特に家庭の庭では、色の違いよりも「手のひらで覆えるか」「数枚の葉に限られるか」「まとまって円形に広がるか」のほうが判断材料になりやすいです。

病害名病斑サイズ色・見え方進行の特徴観察の目安
ダラースポット約4cm早朝に白い蜘蛛の巣状の菌糸が目立つ小円形の病斑が点在する朝露が残るうち
ブラウンパッチ約10cm前後暗褐色〜褐色の円形病斑葉枯れ病と紛らわしい病斑の連なりを見る
ラージパッチ数cm〜数m大きな褐色斑となる広い範囲へ拡大しやすいまとまりの大きさを見る

この表で見ると、葉枯れ病はブラウンパッチと近く、ダラースポットとはサイズ感がかなり違うと分かります。
だからこそ、病名を先に当てにいくより、まず直径を測るほうが早いのです。

早朝の菌糸チェックで紛らわしい病気を区別する

ダラースポットの決め手は、早朝に病斑表面へ白い蜘蛛の巣状の菌糸がかかる点です。
朝露が残るうちに芝を覗き込むと、乾いた昼間には消えてしまう手掛かりを拾えます。
昼に見て分からなかった病斑でも、朝なら菌糸の有無でかなり整理できる。
ここが大きいです。

見分けに迷ったら、病斑サイズ、色、進行、そして好発時期を並べて見るとよいでしょう。
春から梅雨期、さらに秋に勢いが出る病気は、雨が多くサッチや窒素がたまりやすい場所で目立ちます。
朝の観察で菌糸を確認し、定規で約10cmかどうかを測り、斑点が連なる流れまで押さえる。
この3点をそろえるだけで、自分の庭の症状をどの病気に当てるべきか、ずっと判断しやすくなります。

葉枯れ病が発生する3つの原因

葉枯れ病は、高温多湿の時期に勢いづきやすく、春〜梅雨期と秋に発生が目立ちます。
特に雨の多い状態が続くと症状の進み方が速くなり、長雨のあとに葉先から傷みが広がることもあります。
芝が弱っている場面ほど入り込みやすいので、季節と天候を見ながら管理を組み立てる必要があります。

高温多湿と雨が引き金になる気象条件

発生の第一条件は高温多湿です。
空気も地面も湿りやすい春〜梅雨期と秋は、葉面に水分が残りやすく、病気のきっかけがそろいやすくなります。
雨が続くと芝の表面が乾く時間が短くなり、長雨のあとに一気に広がるのはそのためです。
湿ったままの葉が増えるほど、病原菌が動きやすい環境になるので、天候が悪い期間は見た目以上に注意が要ります。

窒素肥料の多用が病気を招く理由

第二の原因は窒素過多です。
窒素肥料を入れすぎると芝は軟弱徒長し、葉ばかり伸びて組織が締まらなくなるため、病原菌が侵入しやすくなります。
梅雨に追肥を入れた年だけ葉枯れ病がひどく、翌年に施肥を控えたら発生が明らかに減った、という差が出やすいのはこのためでしょう。
窒素が多い場所やサッチがたまりやすい場所で目立つのも納得できます。
施肥のやり過ぎは、芝を育てるつもりが逆に弱らせるのです。

サッチ蓄積と排水不良による過湿

第三はサッチの蓄積と土壌の過湿です。
サッチ層が厚くなると地表付近に蒸れが残り、水分も抜けにくくなります。
排水不良の区画や、刈りかすをため込んだ場所で発生が目立つのは、湿気と通気不良が重なって病気の温床になるからです。
サッチをためた区画と、毎回かき出していた区画で発生差が出た経験があると、管理の差は見逃せません。
土が乾きにくい場所ほど芝は弱り、そこへ感染が重なると根部まで侵される場合があります。
原因を1つでも減らすことが、そのまま予防につながります。

発生時期と時期別のリスク

春から梅雨期と秋は、雨が多く湿度も高いため、発生が目立ちやすい二つの山になります。
特にこの時期は、芝面の見た目が崩れやすいだけでなく、病斑の広がり方によって後の手当ても変わるため、最初の見極めがそのまま仕上がりを左右します。
時期ごとに回復力と危険度が違うので、同じ病斑でも同じ対応では済まないのです。

春〜梅雨期の発生と初期対応

春から梅雨にかけて出る病斑は、気温の上昇とともに芝の回復力が働きやすく、原因を早めに断てば立ち直りも比較的早いです。
梅雨に出た病斑が、その後の気温上昇で少しずつ目立たなくなった経験があると、時期によって回復の速さがはっきり分かります。
だからこそ、見つけた段階で広がりを止める動きが効いてきます。

ただし、春〜梅雨期は回復が見込めるからといって油断はできません。
放置すると高温期に傷みが重なり、夏にかけて一気に広がることがあります。
原因を取り除く、傷んだ部分の周囲をよく観察する、湿りが続く場所を減らす。
ここでの初期対応が、その後の被害幅を決めます。

秋の発生は翌春まで跡が残る理由

秋の発生は、春よりずっと厄介です。
10月以降に病斑が出ると、芝は十分に盛り返す前に寒さへ向かうため、回復の速度が落ち、茶色い跡が冬を越えて翌春まで残りやすくなります。
実際に、秋に出た病斑がそのまま茶色く残り、春の張り替えで補修するはめになったことがありました。
見た目の傷みが長く引っ張られるのは、単に色が戻らないからではなく、修復の時間そのものが足りないからです。

秋は新たな拡大を止めることが先です。
広がったあとに整えるのでは遅く、冬のあいだに残った跡が翌年の景観へそのまま持ち越されます。
だから、10月以降の発生は軽く見てはいけないでしょう。
放置が最も高くつくのが、この季節です。

時期で変わる対処の優先度

春は「原因を断って回復を待つ」方針が中心になります。
芝が戻る余地があるので、まず発生源を減らし、これ以上悪化させない環境に整えるのが筋です。
秋は逆で、「これ以上広げない」封じ込めが最優先になります。
回復を待つ時間が短いため、広がりを止める判断の早さが仕上がりを左右するからです。

同じ病斑でも、春は立て直し、秋は抑え込み。
ここを取り違えると、対応は遅れます。
時期を見て優先順位を切り替えることが、最短で傷みを小さくする近道です。
ポイントは3つ。
発生が多い季節を押さえること、10月以降の秋の傷みを軽く扱わないこと、そして春は回復力を前提に動くことです。

管理でできる予防|薬剤に頼る前に

芝の病気を減らす近道は、薬剤を増やすことではなく、蒸れ・過湿・軟弱徒長の3条件を先に崩すことです。
刈り込み後のサッチ除去、窒素の抑制、排水と刈り込み高さの見直しを回せば、発生頻度は目に見えて下がります。
実際に管理をこの順で整えると、薬剤の出番が減る運用に変わるでしょう。

サッチング・エアレーションで蒸れを断つ

予防の第一歩はサッチ除去です。
刈り込みのたびに熊手やレーキで刈りかすや枯れ葉の堆積層をかき出すだけでも、地表にたまる湿気が抜けやすくなり、菌が居座りやすい環境を崩せます。
サッチングを年2回ルーティン化したところ、病気の発生頻度が目に見えて減り、薬剤の出番が激減した。
蒸れを断つ作業は地味ですが、最初に効く手当てだ。

土壌が締まっている場所は、サッチを取るだけでは足りません。
エアレーションで通気を確保し、目土で表面の凹凸をならしながら空気と水の通り道を作ると、根が息をしやすくなります。
水はけの悪い一角だけ毎年出ていた不調が、エアレーションと目土で止まった例もある。
局所的な滞水を放置しないことが、再発防止の近道ではないだろうか。

窒素を抑えた施肥への切り替え

窒素肥料は、多ければ多いほど芝が強くなるわけではありません。
多用すると葉ばかりが伸びる軟弱徒長になり、組織がやわらかくなって菌が入り込みやすくなります。
施肥は量を抑え、緩効性肥料へ切り替えると、伸びすぎを避けながらじわじわ養分を効かせられる。
見た目の青さを追いすぎないことが、かえって健康な密度につながります。

実際の見直しでは、追肥の回数を増やすより、1回ごとの窒素量を抑えるほうが管理しやすいです。
生育を急がせない施肥に変えると、刈り込みの負担も減り、サッチの発生も抑えやすくなります。
芝は肥料で押すより、過不足なく支えるほうが安定する。
おすすめです。

水やり・排水と刈り込み高さの見直し

土壌水分が多い場所は、エアレーションに加えて排水改善が要になります。
水が抜けない地面は、雨のあとも根域がずっと湿ったままで、病気の発生条件が続いてしまうからです。
溜まりやすい低所は水やりを重ねるほど悪化しやすいので、潅水は表面を冷やすためではなく、根が必要とする分だけに絞って考えたい。

刈り込み高さも軽く見てはいけません。
低く刈りすぎる軸刈りは芝を弱らせ、回復力を落とします。
適正な高さを保てば葉の面積が残り、光合成で体力を蓄えやすくなるので、病気に負けにくい状態を保てるのです。
水管理と刈り込みを整えるだけでも、芝はかなり変わります。
おすすめ。

殺菌剤による治療と再発防止

管理で抑えきれず進行が早いなら、殺菌剤を使う判断になる。
芝病害ではグラステン水和剤のように葉枯性病害を含む多くの病害に適用があり、残効性と浸透移行性を生かして予防と治療の両方に回せる薬剤が頼りになるでしょう。
ヘルミントスポリウム葉枯病にはロブラール水和剤の適用もある。
早い段階で止める手段を持つかどうかで、被害の広がり方は変わります。

葉枯れ病に使える殺菌剤の選び方

選ぶ基準は、今出ている症状だけでなく、芝の中で起きている病害の広がり方まで見ることだ。
葉先の褐変が点在している段階なら、広く使える薬剤で初期感染を押さえやすい。
進行が速い年にロブラール水和剤を規定倍率で全面散布したとき、数日で拡大が止まり、早めの判断が被害を最小化したと実感した。
薬剤は「見えている斑点を消す道具」ではなく、まだ表面化していない感染にも届かせる道具である。

希釈倍率・散布量・タイミングの基本

ヘルミントスポリウム葉枯病にはロブラール水和剤の適用があり、希釈は1000〜1500倍、スプレイヤーでは中央の1250倍が目安になる。
散布液量は1L/㎡を基準にすると、面積から必要量を逆算しやすい。
濃すぎれば薬害の不安が出やすく、薄すぎれば効き方が鈍るので、規定範囲を外さないことが肝心だ。
病斑部だけを狙うのではなく、芝生全面に規定量で均一に散布して、まだ見えていない初期感染にも当てていく。

散布後は管理改善で再発を防ぐ

殺菌剤はあくまで対症療法で、散布しただけで終わりにはならない。
薬剤だけに頼って管理を怠った翌年、同じ場所で再発したことがあり、結局は管理が本筋だと学んだ。
散布後はサッチ除去で病原の温床を減らし、窒素抑制で軟弱な伸長を抑え、排水改善で湿りすぎる時間を短くする流れに切り替える。
薬剤と管理を組み合わせて初めて、再発を抑える土台ができる。

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芝ぐらし編集部

芝ぐらしの編集チームです。芝生の品種選びから手入れ、トラブル解決まで、美しい芝生づくりに役立つ情報をお届けします。

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